キミだけ



私はさっきちょっと冷たく言ったのを、恥ずかしく思い下向きかげんで言った。




「おう。」


男はまだ私の腕を掴んでる。




「でも...私この場所怖い。」


........



「だ、だからさぁあの所がいい。」



「海か?」



「うん。」


何か恥ずかしい。

でも急にあそこに行きたいと思った。



輝いてる場所。



「1限目いけねぇぞ。」


「いいよ。」



私は少し顔をあげ、男を見た。



何だ。意外にカッコイイ。



目が優しそう。



「ふふっ。」



「何笑ってんの?」


「んーん!!何もない!」



「じゃあ、行くぞ。」





これが....出会い。
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