はちみつ色
仕方なく、駅裏にある市の図書館に向かう事にした。


え?


勉強するのかって?


まさか!!


するわけねーし。


あそこ、エアコン入ってるから快適なんだよね。


しかも広いから、人気のない書棚のイスで寝れるし。


静かで寝れて、エアコンも効いててトイレも完備。


最高じゃね??


実際、隠居したジーサン達が同じ理由で日当たりのいいソファー陣取って寝てるしね。


首から提げたスポーツタオルで汗を拭い、大きな自動ドアを2枚通り抜ける。


2枚目のドアが開くと同時に、冷たい風が首元の肌に触れた。


全身の汗がスーッと引いて乾いていく感じ。


やっぱ、エアコンなしじゃ耐えられないな、俺。
< 14 / 43 >

この作品をシェア

pagetop