はちみつ色
いつもの書棚まで歩き、奥の机に誰も居ない事を確認すると、棚から適当に本を抜いてそこに陣取る。


冷たくてホコリっぽい匂いと、窓の外から聞こえるホームのアナウンスに包まれながらゆっくりと目を閉じた。


閉館前に起きればいいだろ・・・・・。






******



結局、閉館ですよと声をかけられるまで爆睡していた俺。


両手を上にあげて伸びをしながら図書館を後にした。


「んーーーっ・・・・・・」


変な体勢でも取ってたのか、首が痛い。


コキコキと左右に頭を振ってみたけど、違和感は残ったまま。


図書館で長時間の昼寝はマズかったかもな。


ま、熱中症で倒れる事を考えたらマシだけどね。
< 15 / 43 >

この作品をシェア

pagetop