はちみつ色
あー、面倒な所に出くわしたな・・・・・・


ってのが、本音。


嫌がってるなら、いくら女嫌いでも助けないわけにはいかないし?


いや、気が付かなかった振りをして来た道を戻ればいいだけかも?


いやいや、それは俺としてどうなの?


なんて、目の前の光景を見ながら考える。


「帰りたいから、どいてください」


「一緒に遊びに行こうってば!!」


「そうそう、俺達と遊んだら楽しいって!!」


・・・・・・遊んだらって、何して遊ぶんだよ。


適当に連れ込んでヤるだけだろ?


あ~、ヤダヤダ。


「もぉ、しつこい!!」


ドンッ・・・


目の前の赤い髪の男を、その女が突き飛ばした。


と同時に今まで赤い髪の男で隠れていた女の顔が見える。


あ・・・・・・っ、アイツ。
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