はちみつ色
ハァ・・・・・


小さな溜め息をついて、隣に立つ杏を見下ろした。


「・・・・・・っ!?」


呆れた表情を作った俺の目に飛び込んできたのは、意地悪そうに微笑む杏の顔。


てっきり上目遣いで見られてるとばかり思っていた俺は、驚いて目を見開くのが精一杯だった。


「・・・・・・変態」


「・・・なっ!!」


「女子のスカート丈をチェックしてるなんてねー」


「ちっ、ちげーし」


「ふ~ん・・・ま、いいけど」


「良くねーって!!てか、マジでムカツク」


この俺をからかうなんて。


てか、この俺がオンナにからかわれるなんて!!


唐沢が知ったら、絶対爆笑して学校中に言いふらすだろうな。


マジ・・・・・・最悪。


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