はちみつ色
日が傾いて、木々の間から夕日が俺たちを照らす。
杏の栗色の髪に光が止まり、サラサラと風になびく毛先が煌いていた。
その様子に見入っていた俺に、杏が1歩近付く。
そして、俺と向かい合う形になると少しだけ背伸びをして俺の顔を覗きこんだ。
「・・・ケンカの事は、二人だけの秘密にしようね?」
俺たち2人しかいないのに、まるで内緒話をするかのような小さな声で。
細い人差し指を唇の先に付けて「約束ね、オースケ?」と、口角を上げてニッコリ微笑んだ。
・・・・・・な、何なんだ・・・・・・っ。
ハルヤマオースケ、不覚にも脈拍が急上昇中。
バクバクバクバクと、今までにない拍動に息が詰まった。
最初にハルヤマって呼び捨てにしておいて、最後は下の名前かよ!!
なんちゅー荒業・・・・・・
てか、オンナって・・・・・・
やっぱ嫌いだ・・・・・・・・・
特に杏は危険。
絶対に命を取られてしまう気がする。
あの目に捕りつかれたら・・・マジで怖い。
そう思った―――――。
。
杏の栗色の髪に光が止まり、サラサラと風になびく毛先が煌いていた。
その様子に見入っていた俺に、杏が1歩近付く。
そして、俺と向かい合う形になると少しだけ背伸びをして俺の顔を覗きこんだ。
「・・・ケンカの事は、二人だけの秘密にしようね?」
俺たち2人しかいないのに、まるで内緒話をするかのような小さな声で。
細い人差し指を唇の先に付けて「約束ね、オースケ?」と、口角を上げてニッコリ微笑んだ。
・・・・・・な、何なんだ・・・・・・っ。
ハルヤマオースケ、不覚にも脈拍が急上昇中。
バクバクバクバクと、今までにない拍動に息が詰まった。
最初にハルヤマって呼び捨てにしておいて、最後は下の名前かよ!!
なんちゅー荒業・・・・・・
てか、オンナって・・・・・・
やっぱ嫌いだ・・・・・・・・・
特に杏は危険。
絶対に命を取られてしまう気がする。
あの目に捕りつかれたら・・・マジで怖い。
そう思った―――――。
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