はちみつ色
「・・・・・・意味ワカンネェ」


何で、この女が怒るのか。


確か、何日か前に告白されたけど。


・・・断ったよな?


《センパイ、好きなんです。付き合ってください》


《ムリ》


《彼女がいるんですか?》


《彼女とか、必要ない》


《じゃ、彼女じゃなくていいから・・・》


《あー、ムリ》


1年のくせして2年の教室に走りこんで来たかと思えば、俺の事を好きだと言う。


正直、苦手なタイプ。


クリクリの目をパチパチさせて見上げる視線。


甘ったるい口調。


不必要に開けられた、胸元のボタン。


それで俺を落とせると思ったら大間違い。


俺は、そんな媚びる女に興味はないっての。



< 3 / 43 >

この作品をシェア

pagetop