はちみつ色
「・・・先輩?照れてるんですよね?」


「・・・・・・は?」


「ミウが教室で告ったから、恥ずかしかったんですよね?」


「・・・・・・別に?」


「ミウの事、カワイイって思いませんか?」


「・・・・・・全然?」


表情一つ変えない、俺を見上げていた女の顔が強張った。


「ミウ・・・先輩とエッチしてもいいよ?」


・・・・・・何を言ってんの、この女。


「特定の彼女を作らないのって、色んな子と遊んでるからでしょ?」


「・・・・・・バカじゃねーの?」


「その中の一人でもいいから、ミウを捨てないで?」


い、意味ワカンネーっての。


捨てないでって何だよ。


てか、何て言えば諦めんだよ!?


コイツ、バカなんじゃねーの!?


何も言えず、絶句したままの俺。


「悪いけど・・・・・・どいてくんない?」
< 4 / 43 >

この作品をシェア

pagetop