【更新停止中】家政夫くんの攻略法
*4限
家政夫くんと家族の温もり
《わりい゛...風邪ひいたから、今日の昼飯は自分で準備してくれ》
学校に行こうと玄関に立った瞬間、ケータイの電話が鳴った。
出てみれば坂口くん。
「大丈夫?」
《ああ。今日は学校も休む》
ゴホゴホと咳き込む彼の声は、喉を痛めたのか聞き取りにくい。
《代わりの家政婦呼ぶか?》
「ううんっ、気にしないで!
今日は自分でやるから」
少しでも迷惑かけないように、元気に答える。
「だから今日はゆっくり休んで」
《ああ。ありがとう》
通話を終え、じっと画面を見つめる。
今日は坂口くんのご飯食べられないんだ。
それに休むんだから、会えない。
じっと立ち尽くすも、
「あっ、遅刻遅刻!」
時間を思い出して玄関を出る。