【更新停止中】家政夫くんの攻略法
「そっかー。坂口休みなんだ」
「うん」
教室の自分の席でメロンパンを頬張る。
目の前の席に座る沙織は、今日も紅茶をペットボトルで飲んでいる。
「だから購買のパンなの?」
「うん」
もそもそとメロンパンを口にする。
「坂口に会いたいの?」
「うん」
もぐもぐと口を動かす。
・・・うん?
「ってえ?!」
沙織の言葉を頭の中で反芻する。
「なによもー。やっぱりそういう仲なんじゃないの」
「や、別に会いたいとかそんなんじゃなくて!」
面白くなさそうに唇を尖らせる彼女に、必死に弁明する。
「そんなんじゃないから!
べっつに、なんとも!!」
「何一人でごちゃごちゃ言ってんのよ」
沙織の冷ややかな目線が痛い。