【更新停止中】家政夫くんの攻略法



学校近くの駅から二駅乗る。


手ぶらもなんなので、スーパーで桃の缶詰を買う。


風邪には桃缶っていうじゃない?


そのまま民家が立ち並ぶ道へと入り、”坂口”の表札を見つける。


地図も住所もぴったり合ってる。


牧村くんの話によると、実家と家政婦会社は別々の建物なんだって。


実家よりも離れた位置に、会社はあるらしい。



じーっとインターホンを見つめる。



「...えいっ」



人差し指でボタンを押し、チャイムを鳴らす。


緊張してきて、ドキドキと胸が鳴る。



「はーいっ」



室内から声が聞こえ、ドアが開くのを待つ。


キーの高い、女性の声だった。


< 113 / 257 >

この作品をシェア

pagetop