【更新停止中】家政夫くんの攻略法
学校近くの駅から二駅乗る。
手ぶらもなんなので、スーパーで桃の缶詰を買う。
風邪には桃缶っていうじゃない?
そのまま民家が立ち並ぶ道へと入り、”坂口”の表札を見つける。
地図も住所もぴったり合ってる。
牧村くんの話によると、実家と家政婦会社は別々の建物なんだって。
実家よりも離れた位置に、会社はあるらしい。
じーっとインターホンを見つめる。
「...えいっ」
人差し指でボタンを押し、チャイムを鳴らす。
緊張してきて、ドキドキと胸が鳴る。
「はーいっ」
室内から声が聞こえ、ドアが開くのを待つ。
キーの高い、女性の声だった。