【更新停止中】家政夫くんの攻略法
カチャリと玄関のドアが開き、ドキドキしてその先を見つめる。
ドアが開くと同時に、ふんわりと良い香りが漂う。
その女性の瞳は坂口くんを思わせるようなヘーゼルの瞳だ。
興味津々な様子で小首を傾げる姿は、流れるように美しい。
「えっと...どちら様でしょうか」
彼女の凜とした声に我にかえる。
「あっ、えと、中村と申しますッ」
緊張してつい声がどもる。
だってあまりにも美人さんなんだもん!
さっきとは違う緊張で胸がばくばく。
「なかむら...ああっ、右京の?!」
彼女は何か掴んだのか、手をパンッと鳴らす。
「はいっ。坂口くんにはお世話になってますっ」
「ふふ。さあ、中に入って」
ペコッと一礼すると、中に入ることを促された。
その笑顔に、またどきりとする。