【更新停止中】家政夫くんの攻略法
「お母さんおかえりー」
「ううん、ちょっと休憩〜。
あら、お客様?」
ゆるいウェーブのかかった栗色の髪の女性が現れる。
”お母さん”の単語に反応し、すっと立ち上がる。
「あのっ、お邪魔してます!」
「ほら、右京の顧客の」
お姉さんがこそりと耳打ちする。
「わざわざ来ていただいてすみません。
今日はどういったご用件で?」
「坂口くんのお見舞いです。クラスメイトとして」
本当は同じクラスじゃないんだけど。
うまく繋げるには、クラスメイトってことにしておこう。
「じゃあ今日は右京の母としてお迎えするわ」
茶目っ気に笑う彼女は、心が温かくなるお母さんの感じがした。
「右京の母、坂口 麻子[アサコ]です」