【更新停止中】家政夫くんの攻略法
「ごちそうさまでしたっ」
バアムクーヘンも紅茶も綺麗に平らげる。
長居するのも失礼なので、自分のカバンを引き寄せる。
「あれ、右京に会ってかないの?」
不思議そうな目線を送るお姉さん。
「え、でも...」
「ダイジョーブ!
どうせ治りかけだし、会ってあげて!」
「わ、ちょっ」
ニコニコな満面の笑みで、わたしの背中を押す。
そのまま階段付近まで連れて行かれ、二階を指差す。
...このまま無視して帰れない。
覚悟して一段一段上っていく。
”うきょー”の文字が彫られた、年季の入った木のプレート。
ゆっくりとドアノブを回す。