【更新停止中】家政夫くんの攻略法
二人は食卓の椅子に腰掛け、並べた料理を前にする。
「和食ができればいいってもんじゃないからな」
腕を組みながら、ふんっと鼻で笑う。
「それは...食べてみてから、言ってください」
俺の料理を食べてないくせに、文句を言うのは許せない。
絶対に食わせてやる、という思いで親父さんを見つめる。
渋々スプーンを手に取る様子は、想定内だった。
「おいしいっ」
スプーンで赤飯を口にし、美味しそうに食べる小春。
いくら和食といえど、慣れない左手じゃ箸は扱えない。
というわけで、小春にだけはスプーン、フォーク。
鶏肉は食べやすいように切った。
つい頰を緩ませて、反応を待つ。