【更新停止中】家政夫くんの攻略法
親父さんはゆっくりと一口の茶碗蒸しを口に流す。
「これは...」
見開いた目で茶碗蒸しを凝視する。
「気に入っていただけましたか?」
そっと近づいて微笑む。
「ん? どうしたの?」
小春だけが小首を傾げて、不思議そうに俺と親父さんを交互に見つめる。
「おっどろいたな...本当に君が作ったのか?」
はい、と笑顔で答える。
気に入ってもらえたのか、親父さんは一口ずつ確かめるように口に入れる。
小春も一口、茶碗蒸しを口にする。
「おいしい。出汁の味がしっかりしてる」
幸せそうに笑うその表情だけで満足できる。