【更新停止中】家政夫くんの攻略法



いつもは小春と一緒に晩メシを食うが、今日は親父さんと二人で食べてもらう。


二人して一つ残らず全て平らげてくれた。



「坂口くん、だったかな?」



皿を洗い終えて差し出したコーヒーを飲みながら、親父さんはゆっくりと口火を切る。



「はい。坂口 右京です」



向かいのソファに座ることを促され、ゆっくりと腰掛ける。

小春は少し離れた食卓の椅子に座っている。



「小春が君を信用しているのがわかったよ。

料理一つ一つが丁寧でうまかった」



初対面のときとは違い、随分と表情が柔らかい。



「俺が茶碗蒸し好きだって知ってたのか?」


「お父さん、茶碗蒸しが好きだったの?」



驚いてたずねる小春に親父さんは満足そうに頷く。


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