【更新停止中】家政夫くんの攻略法



ホクホクとした顔で告げられたその言葉。

瞬間的に周りの音が聞こえなくなる。



アメ、リカ...?



「ちょっと待ってよ、アメリカってどういうこと?」


小春がガタ、と椅子から立ち上がる。



「もともと家政夫だって2週間だけなんだろ?

父さんの契約だって決まって落ち着いたことだ」



2週間。

それが家政夫を務める期限。



もともと期限付きの契約なんだ。



「お父さんだって日本に戻ってくるんでしょ?

だったらアメリカに行く必要はないよね?」



小春の問いに親父さんは首を横に振る。



「それがな、母さんの元に仕事が舞い込んで手が離せないらしい。

俺の会社はアメリカにも進出していて、ポストを用意してくれるって話だ」


嬉々として話す親父さんの顔から目がそらせない。


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