【更新停止中】家政夫くんの攻略法
「どうしたの?」とわたしもつい小声で聞き返す。
「あれ」と目線で沙織が指すその先には...
今まで見たことのない最大の仏頂面と強烈な存在感を出す右京くんの姿があった。
「わーお...」
迂闊に話しかけると殺られそうな雰囲気に、誰も近づくことができない。
周囲を圧倒させる不機嫌オーラに怯むけど、放っておけないのでゆっくり近づく。
いつもより目つきが鋭いけれど、それでもそばに行くと心臓の鼓動が早くなる。
機嫌が悪くても、わたしならなんとかできるんじゃないか、なんて思っちゃう。
「右京くん、あのね...」
クラスが違うから、せめてお昼の時間に今機嫌が悪い理由を聞きたい。
少しでも彼の手助けになりたい。
『お昼一緒に食べませんか?』
だからこの言葉を伝えるんだ。