【更新停止中】家政夫くんの攻略法



「んじゃあ〜席は〜」



担任のその一声で、クラスメイトたちは一斉に左右を見る。


自分の隣が空いているのではないか、と。


そのような戦いが行なわれている時に、



「席については、僕は中村 小春さんのお隣にしてください」



そう答えるものだから、クラスの男女問わずに視線が一点に私に集まった。


...ように感じたのは気のせい、かな?




「なんで中村の隣がいいんだ? 一番後ろの列で、見えにくいぞ?」



担任の素朴な疑問に、皆が聞き入る。



「僕と彼女は知り合いで、一番早くこのクラスに溶け込めると思うので」



「あ〜、なるほど」という声がクラス中から聞こえて来る。


< 228 / 257 >

この作品をシェア

pagetop