【更新停止中】家政夫くんの攻略法



水嶋くんが隣に座ったその後も、クラスはふわふわと浮き足立っていた。



「中村さん、まだ教科書なくて見せてもらってもいいかな?」


「う———」



「「私の教科書使って!」」


2,3人が水嶋くんに教科書を差し出す。


彼は一瞬、きょとんとした顔を浮かべるも、柔らかい笑みに変わる。



「ありがとう。でも、君たちの授業に支障が出るから、気持ちだけ受け取っておくね」

「中村さんも、軽く見せてもらえばいいから」


彼女たちの好意を無下にせず、私へのフォローも忘れない。



はあ...と胸を押さえて倒れ込む女子たち。


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