【更新停止中】家政夫くんの攻略法



「な、水嶋っ。今日の放課後見学に来ないか?」

「暖くん、わたし水泳部のマネージャーなんだ。案内するよ」



わたしの隣で、水嶋くんは早速部活の勧誘を受けている。

女の子たちの中では”暖くん”呼びが定着してる。


あの笑顔が人の心にすんなり受け入れられるんだろうなあ。


そんなことを思いながら、わたしはスマホの画面を起動させる。


見つめる先には、わたしが期待した名前はない。



何も連絡なし、かあ。


廊下に目をやるも、右京くんの姿は見えない。


今日は保育園のお手伝いもないし、一緒にスーパー行く時間があるのに。



今朝の右京くんの顔を思い出すと、隣のクラスに顔を見に行く勇気も出ない。



会いたいのに、会いに行くのが怖いだなんて変な感じ。


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