【更新停止中】家政夫くんの攻略法



「放課後ね、水嶋くんの学校案内をしてて...」



そう口にすると、彼がピクッと反応したように見えた。


そっか、水嶋くんって誰かわかんないか。



「今朝の転入生で、水嶋 暖くんっていうの。お母さんがイギリスの人で、なんとおおぞら保育園の英語の先生なんだよ〜っ」



パクッとプリンを一口、口に入れながら彼のことを話す。

弟思いで、クラスメイトにも優しくて。


「とても素敵な人なの」


カップを手に取り、紅茶を飲もうとしたところで彼を見る。


なぜなら、先ほどから右京くんの態度が変だから。


「へー」とか「そっか」とか、単語でしか返答されない。


そっちから聞いてきたのに、興味ないのかな。

ちょっと寂しい。


< 240 / 257 >

この作品をシェア

pagetop