【更新停止中】家政夫くんの攻略法



そんな彼の切ない微笑みを見ていると、この言葉を思わず口にしていた。



「そうだ!勉強会しようよ!」



「名案だよ!」と両手をパチンとならして3人に呼びかける。



「わたしね、一応国語は得意なんだ。だから、わからないところ教えてあげられるし...。

何より、試験2週間前だから保育園のお手伝いも禁止で時間があるの!」



今までのプリントや、試験傾向なんかも教えてあげられる。

少しでも水嶋くんの力になりたい。



そんなわたしの考えに賛同したのか、沙織や牧村くんも声を上げる。



「わたしらも部活休みになるし、参加していいかな?」

「俺、数学苦手だから色々と教えてもらえると嬉しい」



「みんな...ありがとう」


なんだか本当に泣きそうな顔して笑う水嶋くん。


「んだよ、泣くなよーっ?」

「泣かないから」


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