【更新停止中】家政夫くんの攻略法



「あっ、ちょっと待って」


わたしが一息ついているうちに、双子はわたしの両腕からスルリと抜け出す。


そして坂口くんがいる浴室へと駆け込む。



「ダメダメっ、今は坂口くんが...」



双子が扉を開けたおかげで、温かい空気を肌で感じる。


「おにいたん、おなかわれてるーっ」


「われてる...」


面白そうに炯太くんは坂口くんのおなかを指さす。


靖太くんも炯太くんの真似をして指さす。


わたしもつられて坂口くんのおなかを見る。



なんと着替えている最中だったらしく、下はジャージを履いているけど上半身はまだ裸。



男の人の裸にフリーズするわたしに、彼は冷たい視線を向ける。



「お風呂、早いんだね...」


「出てけ!」



ペイッと3人とも浴室から追い出される。


「裸が見たかったわけじゃないのにーっ!!」


双子を両脇に抱え、浴室から逃げ出す。


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