【更新停止中】家政夫くんの攻略法
家政夫くんと魔性の幼女
「そろそろ教室入ろっか?」
やっぱり牧村くんは人気があるから、周りの女の子たちがチラチラと気にしている。
わたしとしては、影で言われるのが怖い。
というか面倒。
坂口くんの件でわかったように、有る事無い事囁かれるのは良くないってわかったし。
だから教室に入るのを促した。
もうすぐで朝のホームルームの時間だし。
「ね、中村さんってさ...」
少し声のトーンを落として、牧村くんは軽くかがむ。
彼の整った顔が、徐々にわたしに近づく。
びっくりして体がこわばる。
「———離れろ!」
途端に力強い声が耳に届く。
落としていた視線を上げる。
「...坂口くん」
アッシュの髪色の彼は、目尻を険しく吊り上げて怒っている。