月下の踊り子
おもむろにシャープペンを取り出し、何の躊躇いもなく自分の手の甲を刺す。
何故こんな事をしているのかは自分自身理解していない。
感情が巧くコントロール出来ないが為の自制の行為と言うならば本当に馬鹿げた行為だ。
こんな事をして何になると言う。
刺した箇所から血が滲み出てきて、指と指の隙間を通って机へと滴り落ちた。
シャープペンを地面に叩きつけ、頭をぐしゃぐしゃに掻き毟る。
本当に今の私はどうかしている。