これでも一応女です。
そう言ってあたしの家に行った。

「母さん!!居る!?」

「なぁに?もうバタバタと…」

「家、引っ越すから準備してね?」

「申し遅れましたが、碓氷慎です」

「ああ!慎くんね!知ってるわよ!テレビに良く出てるもの…ってこの前うちにいらっしゃったのはあなたかしら?」

「はい。そして今日お伺いしたのは棗さんとの結婚のためです」

「まぁまぁまぁまぁ…!! 棗でいいんでしょうか!?」

母さんは相当驚いてるようだ。

「母さんちょっと落ち着いて…」

「僕は棗さんじゃないと嫌です」

「は!?何言ってんの慎!」

「棗…いい人に出会えてよかったね…?」

ちょっ何もうさよならモードになってんの!!

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