これでも一応女です。
「話が早いですが今日結婚式をするんで是非来てくださいね?」

「あら!?今日!? どうしましょう…服なんて持ってないわよ?」

「うちにある服、どれでも着てください。もちろんそこの可愛い妹さん達も」

「私たちもいいのぉ!?」

おいコラ妹誑かすなよ?

まだ小さいのにミーハーになったらどうしてくれるんだ。

「そこの弟くん達もね?」

「兄ちゃん棗姉ちゃんの彼氏??」

こらこらこら。何聞いてんの。

「彼氏じゃなくて旦那だよ?」

もう黙っててください。

「じゃあ兄ちゃんは俺の兄ちゃんになるのー??」

「そうだよー?」

「やったー!!」

ははは…元気ですな。

「ということで母さん、慎のうち行って服貰ってきて?ああ、父さんにも言っておいてくれる?」

「ほんとにいいのかしら…?」

「もちろんです。ところでお父様にお話は…」

「ええ、きっといいって言ってくれるわ」

「ありがとうございます! タクシーにこの住所渡してください。それとこれ、タクシー代です」

「こんなのいらないわ? タクシー代ぐらい出せるもの」

「いいえ、受け取ってください」

慎は母さんに1万円を押し付ける(笑)

「…………じゃあお言葉に甘えてもらっておきます。ありがとうございます」

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