これでも一応女です。


ガチャ…


「棗ー…お前の家族の事だが…っておい聞いてんのか!」

慎か…尚紀よりはマシだよね。

「聞いてるよ…とゆか早く帰らして。妹や弟が居るの」

「だからその事を話そうとしているんだけど?」

なんだよ…早く話せ!

「棗の家族は全員俺の実家に来てもらう」

はぃ?

「は…?今何つった?」

「金の問題はない。むしろ裕福に暮らせるだろう」

アンタん家か、まぁいっか。

「そっか…よかった…^^」

思わず笑顔になってしまった。

慎の方を見ると…

え。

何赤くなってんの。

「どしたの慎。熱でもあんの?」

「なっなんでもねーよ!!」

と言って帰ってしまった。

何だよっ…。
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