これでも一応女です。
「棗様、お着きになりました」

「ありがとー!」

車を降りるとすぐ家に入った。

「ただいま!」

「お帰りなさいませ。お嬢様」

帰ったらまず、メイドさんが声をかけてくれる。

「お帰り、棗」

この人は棗のお母さん。

背が高くて美人でとても棗の親とは思えない見た目の若さ。

何度兄弟と間違えられたか。

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