これでも一応女です。
「俺の親父がやってる事務所。それと慎でいい」

あぁ、慎って言うんだね。

って、は!?

慎…さんのお父さんがやってる事務所!?

へ? お父さんってまさか…碓氷真司郎!?

ええええええええええええええ!!??

「何百面相してんの。取りあえず入れって」

あたしは慎さんに押されて渋々事務所に入った。

「おお、慎じゃないか。どうだ?あの件は」

こちらがあの碓氷真司郎さん…。

「ああ、別にやっても良い。ただ条件がある。コイツも一緒ならやる」

そう言って、あたしを碓氷さんに差し出した。

「これは…どこの息子さんかな?」

息子?

今息子って言った??

いやいやいや!! あたし女ですから!!
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