『仰せのままに、お嬢様』《完》
「慣れてきたかと
言われても……」
……正直、よくわかんない。
だって周りより、楓さんと
手を繋いで歩いてるって
だけで、ずっと心臓バクバク
だったんだもん。
だから曖昧な顔で『うん……』
と返事したら、楓さんは
ニコリと笑って、
「失礼いたしました。
それほど早急に答えが
見出だせるものでは
ございませんね」
「え、あ、うん。そうかな」
「度々、このような課外
授業もいたしましょう。
慣れるためには回数を
こなすのが一番でございます」
……ということは、
今日みたいな楓さんとの
“デート”がまたあるってこと?
そう思うと、何だか
ドキッとした。
_
言われても……」
……正直、よくわかんない。
だって周りより、楓さんと
手を繋いで歩いてるって
だけで、ずっと心臓バクバク
だったんだもん。
だから曖昧な顔で『うん……』
と返事したら、楓さんは
ニコリと笑って、
「失礼いたしました。
それほど早急に答えが
見出だせるものでは
ございませんね」
「え、あ、うん。そうかな」
「度々、このような課外
授業もいたしましょう。
慣れるためには回数を
こなすのが一番でございます」
……ということは、
今日みたいな楓さんとの
“デート”がまたあるってこと?
そう思うと、何だか
ドキッとした。
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