『仰せのままに、お嬢様』《完》
見るといつの間にか楓さんが
すぐそばにいて、そっと
あたしの肩に手を添えてる。
――もしかしてあたし、
ホントにフラついてたのかな。
「………ご、ごめん」
楓さんに促されて、あたしは
もう一度椅子に座った。
本当はパパに『どういうこと!?』
って詰め寄りたい気分だった
けど――伯母様と遼人さんの
手前、そこまでも出来ない。
あたしにできたのは、低い
声で一言、尋ねるだけ。
「――どういうことなの?」
パパに向けた問いだったけど、
答えたのは遼人さんだった。
_
すぐそばにいて、そっと
あたしの肩に手を添えてる。
――もしかしてあたし、
ホントにフラついてたのかな。
「………ご、ごめん」
楓さんに促されて、あたしは
もう一度椅子に座った。
本当はパパに『どういうこと!?』
って詰め寄りたい気分だった
けど――伯母様と遼人さんの
手前、そこまでも出来ない。
あたしにできたのは、低い
声で一言、尋ねるだけ。
「――どういうことなの?」
パパに向けた問いだったけど、
答えたのは遼人さんだった。
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