『仰せのままに、お嬢様』《完》
「はっ!?」


「いいだろ? 

香奈枝って、この間校門で
一緒にいたあの子だろ?

どこにいくかわからないけど、
高級車の送迎付きだよ。
あの子も喜ぶんじゃない?」


嘘でしょ……? 
ど、どうやったらそんな
発想できるのぉっ?


「……無理ですっ、そんなのっ」


「どうしてさ。確認も
してないのに。

――あ、もしかして
嘘ついちゃってた?」


「違っ………!」


どうしよう。予定が嘘だって
ことさえバレちゃいそう。


焦って、必死で言い訳の
セリフを考えてた時――…。


「――それでは、私から
香奈枝様にご意向を伺って
みましょう」


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