『仰せのままに、お嬢様』《完》
だから、謝罪には『ううん』
と首を横に振った。
それよりも、気になるのは
その前に言ってたことだ。
楓さん、どこから聞いて
たんだろう。
でも、実は香奈枝との約束
っていうのは――…。
「存じております、リリカ様。
ですがこの場は、私に
お任せ下さい」
あたしの耳元に、楓さんは
小声で囁いた。遼人さんには
気づかれないように。
そして一歩進んであたしの
前に出ると、遼人さんを
見てこう告げる。
「そして本日の外出には、
私も同行させて頂きます」
「えっ!?」
これにはあたしと遼人さん、
同時に驚きの声をあげて
しまった。
_
と首を横に振った。
それよりも、気になるのは
その前に言ってたことだ。
楓さん、どこから聞いて
たんだろう。
でも、実は香奈枝との約束
っていうのは――…。
「存じております、リリカ様。
ですがこの場は、私に
お任せ下さい」
あたしの耳元に、楓さんは
小声で囁いた。遼人さんには
気づかれないように。
そして一歩進んであたしの
前に出ると、遼人さんを
見てこう告げる。
「そして本日の外出には、
私も同行させて頂きます」
「えっ!?」
これにはあたしと遼人さん、
同時に驚きの声をあげて
しまった。
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