『仰せのままに、お嬢様』《完》
フッと浮かんだ想像だった
けど、考えると寒気がした。


仕方ない。今日のところは
遼人さんも納得したんだから、
これが最善なんだ。


「……それに。久賀様に
ついて、私は少々確認
したい点がございます。

そのことにおいては、本日の
外出は好都合かと思われます」


「え? 確認したいこと?」


何だろう。目をパチクリ
させて尋ねたけど、それには
楓さんは答えてくれなかった。


話をそらせてあたしから
香奈枝の連絡先を聞くと、
あたしが着替えをしてる
間に電話してくれる。

しばらくして部屋に
戻って来ると、香奈枝も
協力してくれると教えてくれた。


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