『仰せのままに、お嬢様』《完》
「わ、わかった」



その後すぐ、あたし達は
四人で固まって美術館を出て、
リムジンに乗り込んだ。


香奈枝を家まで送り届け、
三人で寿家へと帰り着く。


その道中、特に不審なことは
なかったと楓さんは言った。


「何だったんだろ、あの人。

取り越し苦労ならいいん
だけど……」


落ち着かないまま、大変な
日曜日は終わっていった――…。





     ☆☆☆☆☆


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