『仰せのままに、お嬢様』《完》
2 あなたを探して
☆☆☆☆☆
「どうしましょう。警察に
届けた方がいいのかしら……」
ママが頬に手を当て、
強張った顔で言う。
「どうかな。外出してから
まだ7,8時間だろう。
大の大人がその程度の時間
帰ってこないだけではな。
せいぜい、明日になったら
捜索願いを受けてくれる
のが関の山だな」
と、さっきやっと仕事から
帰ってきたばかりのパパが言う。
夕食前に楓が帰って来ない
時点でおかしいと思い、
携帯に電話した。
でも、電源が切れてて
繋がらなかった。
朝子さんに聞くと、今日の
外出は朝子さんの依頼じゃ
なく自分の用事で、どこに
出かけたかも知らないらしい。
_
「どうしましょう。警察に
届けた方がいいのかしら……」
ママが頬に手を当て、
強張った顔で言う。
「どうかな。外出してから
まだ7,8時間だろう。
大の大人がその程度の時間
帰ってこないだけではな。
せいぜい、明日になったら
捜索願いを受けてくれる
のが関の山だな」
と、さっきやっと仕事から
帰ってきたばかりのパパが言う。
夕食前に楓が帰って来ない
時点でおかしいと思い、
携帯に電話した。
でも、電源が切れてて
繋がらなかった。
朝子さんに聞くと、今日の
外出は朝子さんの依頼じゃ
なく自分の用事で、どこに
出かけたかも知らないらしい。
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