『仰せのままに、お嬢様』《完》
それでも全力疾走で二人の
背中を追いながら、あたしは
考えてた。
あたしを探ってた人が、
今度はあたしを見て逃げた。
それはきっと、やましい
ことがあるからだ。
(やっぱりあの人が楓を?
そしてそれを操ってるのは、
やっぱり遼人さんなの……!?)
真相はまだわからない。
でも、あの人が楓が消えた
ことに関与してるのは
間違いない気がする。
根拠なんてないけれど、
あたしの中に確信めいた
予感がある。
(絶対、あの人をつかまえ
なくちゃ……!)
ギュッと拳を握りしめた。
その思いが通じたかのように、
信じられない駿足を見せる
幹生君が、グングンと逃亡者
との距離を詰めていく。
_
背中を追いながら、あたしは
考えてた。
あたしを探ってた人が、
今度はあたしを見て逃げた。
それはきっと、やましい
ことがあるからだ。
(やっぱりあの人が楓を?
そしてそれを操ってるのは、
やっぱり遼人さんなの……!?)
真相はまだわからない。
でも、あの人が楓が消えた
ことに関与してるのは
間違いない気がする。
根拠なんてないけれど、
あたしの中に確信めいた
予感がある。
(絶対、あの人をつかまえ
なくちゃ……!)
ギュッと拳を握りしめた。
その思いが通じたかのように、
信じられない駿足を見せる
幹生君が、グングンと逃亡者
との距離を詰めていく。
_