『仰せのままに、お嬢様』《完》
「し、死ぬ………っ」
「えぇっ!? や、そ、
それは困りますっ!」
慌てて周囲を見渡すと
自販機があったから、水を
買って男の人に渡した。
男の人は『Thanks』と
綺麗な発音で言って、それを
ゴクゴク飲む。
半分以上を飲み干してから、
やっとプハーッと息をついた。
「た、助かった……」
助かってるんだろうか?
一応、逃亡者のこの人を、
あたし達が捕まえたん
だけど……。
(な、なんか雇われた悪漢
って感じじゃないなぁ)
正直若干気抜けしながらも、
あたしは楓のことを思い
出して、表情を引き締めて
男の人に近づく。
_
「えぇっ!? や、そ、
それは困りますっ!」
慌てて周囲を見渡すと
自販機があったから、水を
買って男の人に渡した。
男の人は『Thanks』と
綺麗な発音で言って、それを
ゴクゴク飲む。
半分以上を飲み干してから、
やっとプハーッと息をついた。
「た、助かった……」
助かってるんだろうか?
一応、逃亡者のこの人を、
あたし達が捕まえたん
だけど……。
(な、なんか雇われた悪漢
って感じじゃないなぁ)
正直若干気抜けしながらも、
あたしは楓のことを思い
出して、表情を引き締めて
男の人に近づく。
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