『仰せのままに、お嬢様』《完》
「楓…………!」
もう何度目かになる『お許し
下さい』を口にする楓。
だけどあたしは、許すどころか
ものすごく嬉しかった。
だってあたしは、執事じゃ
なくても一緒にいたいって
思ってたんだもん。
あたしと楓の気持ちは、
本当に一緒なんだ。
そう思ったら、どうしても
もう一度言いたくなった。
だからあたしは、初めて
自分からも楓の背中に両腕を
まわして言った。
「楓………大好きっ」
恋とか愛とか、あたしには
まだまだ難しいけど。
でもこれだけは、間違いない。
「リリカ様――…」
引き寄せられるように、
楓の瞳が近づく。
_
もう何度目かになる『お許し
下さい』を口にする楓。
だけどあたしは、許すどころか
ものすごく嬉しかった。
だってあたしは、執事じゃ
なくても一緒にいたいって
思ってたんだもん。
あたしと楓の気持ちは、
本当に一緒なんだ。
そう思ったら、どうしても
もう一度言いたくなった。
だからあたしは、初めて
自分からも楓の背中に両腕を
まわして言った。
「楓………大好きっ」
恋とか愛とか、あたしには
まだまだ難しいけど。
でもこれだけは、間違いない。
「リリカ様――…」
引き寄せられるように、
楓の瞳が近づく。
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