『仰せのままに、お嬢様』《完》
「……大丈夫です」
はぁ。これからこの人と
二人きりで車に乗って、
大学まで行かなきゃ
いけないんだ。
同じ都内だし、多分30分も
かからない道のりだとは思う。
でも時間なんて関係なく、
気が重いなぁ。
『かしこまりました。
下でお待ちしております』
と楓さんが出ていってから、
あたしは大きなため息をついた。
嫌だけど……でも、時間は
待ってくれない。
15分なんてあっという間に
過ぎて、あたしはバッグを
持って渋々部屋を出た。
そうだろうなと思ってた
けど、玄関先に停まってた
車は、黒塗りのリムジン。
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はぁ。これからこの人と
二人きりで車に乗って、
大学まで行かなきゃ
いけないんだ。
同じ都内だし、多分30分も
かからない道のりだとは思う。
でも時間なんて関係なく、
気が重いなぁ。
『かしこまりました。
下でお待ちしております』
と楓さんが出ていってから、
あたしは大きなため息をついた。
嫌だけど……でも、時間は
待ってくれない。
15分なんてあっという間に
過ぎて、あたしはバッグを
持って渋々部屋を出た。
そうだろうなと思ってた
けど、玄関先に停まってた
車は、黒塗りのリムジン。
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