優等生が惚れた女


中居君と片瀬君があたしのお弁当を覗いてきた。


「うっわ、スゲー。お前の手作り?」


「い、いや…あたしこんな器用じゃない。お母さんが作ったの」


はい。と答えたかったけれど、見栄を張っても意味はないと思って正直に言った。



すると片瀬君はフッと笑ってあたしを見た。


「な、なんですか…」


「いや…お前が作れるわけねぇよなって思って。不器用そうだし。」





…いまナチュラルに傷つきました。


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