優等生が惚れた女



「ていうかさー、あの人はなんであんなにツンツンしてるのかね」


あたしの前に座る夕陽がそう呟く。

確かに…もうちょっと愛想良くしたって良いのにねもて。


そうしたらもっとモテるのに…。


もったいない…



キーンコーン_…。


「あ、チャイム鳴っちゃったね。じゃあまたね。夕陽」

「うん、またねー。」

ひらひらと手を振る夕陽が自分の席に戻るのと同時にあたしの隣の席の中井君が座ってきた。


中井君は、ヤンキーちっくな要素を出す人。

授業もサボることもしばしば…


だから今日朝から来たことにビックリしている自分がいる。


とりあえず挨拶だけは…。



「おはよ、中井君」

「あぁ…はよ」


こちらも無愛想…。

なんで世の中はこんなにサバサバした男の子しかいないのだろうか…。






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