雷男子注意報!!


「愛蘭が逃げる時に使うはずの道に蓮くんに行ってもらったの。愛蘭が一人にならないように。お見合い相手が愛蘭を諦めるまでの間。青華ちゃんに頼んだのよ。」


初めてきく話に驚きを隠せない。

私だけが何も知らずにお母さんを憎んでた。


「じ、じゃあ……縁を切った時のお金は?……会社を大きくするって………」


「偽札よ。」



この話も。


知るべき時だった?


その前に知るべきだったの?



「愛蘭…今まで話せなくてごめんなさい。やっとお見合い相手が諦めてくれたの。帰ってらっしゃい。あなたの家に。」



今までお母さんに会いたかったのかな?


寂しかったのかな?


涙が………
止まらなくて…………


「お母、さん……」


お母さんに抱きついた。
















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