雷男子注意報!!


「……っ」


触れた唇。

涙が溢れた。


――もう逃げれない



「何してんの?」


聞き覚えのある声。


ゆっくりと目を開いた。



「……れ、んっ」



蓮は私を抱き締めて……


「返さねぇよ?」



そう言った。



「……愛蘭さんのお母さん達からの伝言です。“蓮くんの嫁になるならこっちも好都合。会社が潰れなくてすむ”」








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