狼様の愛のカタチ理論
「…お前の顔、同じ顔のくせに憎いぜ…」
右汰さんがそう言うと、左汰さんは反らしていた瞳を私にあわしてフワリと笑う
あ…笑った顔、格好いい…
「仲良く、なら…沙優様は俺達の事は名前だけで呼び、敬語はお止め下さい」
「…え、いいんですか?」
「はい」
「右汰さんも?」
「す…好きにしろ!」
う、嬉しい!なんか、数十分前は変わったやつら!
なんて思ったけど、話せば…優しくて、いい双子だ…
「じゃあ、よろしくね!右汰!左汰!」
両手を差し出すと、少し遠慮がちに二人が私の手を握り返してくれる
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