狼様の愛のカタチ理論
優しさと甘さ
―――――……
「はぁ??お前そんなことも知らねぇのかよ!」
「ご、ごめんなさい」
右汰と左汰に出会って3日、あれから私は二人に身の回りのお世話をしてもらいながらも、なんとか天界で暮らしていた
右汰の態度は出会った時と変わらず、乱暴と言うか…
常に口が悪く素っ気なくて、毎日のように顔さえ見れば"認めない"を繰り返している
逆に左汰は私に対して敬語をつかい、優しく、常に私の事を気にかけてくれていた
服も毎日のように違う服を持って来てくれたり、食事も飽きないように、和食や洋食など様々なものを用意してくれる
天界の街の事や私の疑問も詳しく丁寧に教えてくれるし…
現に今も、宮殿で天界について教えて貰っている最中で…
「右汰、沙優様だって来ていきなり天界について把握出来るわけじゃない」
「………」
怒鳴る右汰に左汰がそう言うと、チッと舌打ちをしながら椅子に足を組んで座りだす
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