狼様の愛のカタチ理論
私の気持ち的には、扇李が来ないと言う事は嬉しい
会いたくないから…こーゆう状況は都合がいい
姿を見たら、目なんて合わせられないし、きっと色々と思いだして怖くなるから
でも…
右汰からしたら、その状況は好ましくないんだろう…確かに、天界の事をほとんど知らなくて、扇李にはほったらかしにされてる花嫁なんて、いくら抱かれたって…納得はいかないから
「………はぁっ」
「右汰、言い過ぎだ」
事実にすこし胸が痛み、うつむくと左汰がギロリと右汰を睨む
「…な、なんだよ。そんなに睨んで。事実だろ!」
「まったく…沙優様、右汰のせいで萎えました。今日の勉強はこの当たりでやめて、休憩にでもしましょう?」
「え?」
早々と広げている本を閉じ、テーブルをどんどんと片付けていく
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